物理の天才が、大型トレーラーの運転手に??
1998年、千葉大学は、全国初、飛び入学を実施した。
佐藤和俊さんは、高校二年生千葉大学に入学し、物理学者への道を進み始めた。物理への好奇心はゆるぎなく、好環境も手伝って、順調の能力を伸ばしていった。大学院を卒業し、宮城県にある財団法人で、研究をつづけた。研究は面白かったという。しかし、立ちはだかったのが、手取り15万円という給料。結婚をし、家族を養わないといけない。その上、奨学金の返済があった。
生活がぎりぎり。千葉の実家に帰り、千葉大の非常勤講師と予備校の講師で食いつないだ。30歳になった時、千葉大の仕事が切れてしまった。そこで、車好きが高じて持っていたトレーラーの運転資格。佐藤さんは、運送会社に転職した。
今も、物理が好きという。残念な逸材を、日本はまた失った。新聞記事
小泉政権の時から、アメリカは日本の衰退を強いてきた。そして、政権は実行してきた。今、白日の下にさらされている、統一教会問題。その組織、もはや宗教法人だとはだれも思ってはいないだろう。更に、宗教組織であることを利用し、差別問題を利用しで、日本社会の中枢に食い込んできた。
日本を根本から衰退させるには、人材の芽を摘み取ることだろう。外国人留学生の優遇、一方で、日本人の若者は奨学金の返済に苦しんでいる。国の方針は一目瞭然。なぜ、アメリカや、統一教会の言いなりに、日本人を日本を衰退させるのかは、明確な答えはまだ、つかんではいない。本当に、何故なのだろう。
更に、財団法人や大学に籍を置くと、数年契約だという。まともな研究ができる筈もない。そもそも、研究費が驚くほど少ない。教授などは持ち出しの場合もあるという。
バブルの頃は、ノーベル賞級の研究発表が日本企業から次々出ていた。それが、当然のことのようだった。その環境が、今の若者には、用意されてはいないだろう。
副業を持って研究を続けるのも可能かもしれない。特許庁で働きながら研究をつづけたアインシュタインのように。第二次世界大戦後の日本人のように叩き潰されたとに、ゾンビのように生き返る日本人を見てみたい。自分もまたそのゾンビの一人でいることを期待している。