ロケット工学の天才に見る教育とは<無学歴だったC・E・ツィオルコフスキー>
ツウォルフスキーが描かれた記念硬貨
C・E・ツィオルコフスキー(ロシア人)の功績
宇宙工学の始祖であり、今日のロケット工学の基礎を築いた人だった。
★宇宙工学の始祖**ロケットについて、学問的に研究を始めた
★1897年 ”ツィオルコフスキーの公式”を発表**今日におけるロケット工学の基礎を築く
★1903年 論文『反作用利用装置による宇宙探検』**人工衛星、宇宙船の示唆、
多段式ロケット、宇宙エレベータなどの考案や、宇宙旅行の可能性としてロケット
で宇宙に行けることを証明
「宇宙旅行の父」と呼ばれる。
☆「地球は人類のゆりかごである。しかし人類はゆりかごにいつまでも留まっていないだろう(Планета есть колыбель разума, но нельзя вечно жить в колыбели)」という名言を残す
☆SF作家、随筆家でもあった。
学校に行かず、図書館で独習
1987年 ロシア(ソビエト連邦共和国)に生まれる。
1867年(10歳)で伝染病により、難聴を患う。
難聴、貧困であることから、学校(小学校、中学校)へは通わず。
1873年(16歳)モスクワにて、図書館の蔵書で、数学や物理学、天文学を独学で習得。
1876年(19歳) 数学の教師の資格を取得
1877年~ 中学校で教鞭をとる。
★自宅の地下室で実験を行い、論文を送るが、評価されず。
1917年 ロシア革命 ⇒科学者の地位向上
1919年(61歳)科学アカデミー正会員に選ばれる
1957年10月4日 世界初の人工衛星「スプートニク1号」がバイコヌール宇宙基地がら打ち上げ
られた。
☆彡ツィオルコフスキーの生誕100週年記念と国際地球観測年に合わせての時期であった。
🚀学校に行くことなく、独学で専門分野を習得し、ロケット工学の基礎を築いた。
”早すぎた天才”と言われたように、長く評価されなかったが、61歳の時に認められ、
ロシア(ソビエト連邦)が、世界の宇宙開発をリードする国の源となった。
C・E・ツィオルコフスキーから学ぶこと
不登校について
C・E・ツィオルコフスキーは、学校に行くことなく
宇宙工学、SF作家と創造力、空想力を思うままに広げていきました。
彼には、類まれなる向学心、探求心、好奇心がありました。
それが、独学で、彼をこの頂に押し上げました。
学校の存在意義
ギフテッド教育から考えること にも記載しました。
”人間の自発的な成長を促すための環境を整えるのが教育の役割”
プラグマティズムを代表する哲学者ジョン・デューイの言葉
教育とは、好奇心、向学心、探求心、これらを引き出し、学習の方法を教えるものである。
今の教育は、それとはかけ離れたものとなっています。
そして、学校の大きな問題を抱えたまま、目的を失いさまよっているように見えます。
大きな問題の一つは、教育の根幹にルールにより従属性の高い人間の育成があること。
二つ目は、いじめの問題である。
いじめに関して、学校も、教育委員会も責任を取ろうとしません。
ということは、改善する気もありません。
加害生徒の、家庭環境の問題はありますが、何より被害者の心の傷、そして、そのトラウマによる、
成長抑制、能力抑制があります。
これは、教育の本来の目的、自己成長の意欲を失う結果となります。
要は、傷ついた子供は、自身を失い、好奇心、向上心をも奪われるのです。
本来持っている能力が奪われているのです。
また、従属性の高い人間を量産することが、この国を劣化に繋がったことがいつになったらわかるのでしょうか?
子供がここにもつ好奇心こそが宝であり、それを伸ばすのが教育であるべきなのです。
不登校からホームスクールへ
日本では、ホームスクールは法的に認められていません。
しかし、上記学校問題が、不登校へと生徒は流れていきます。
それが、社会問題となり、親は苦悩していることでしょう。
しかし、見方を変えるだけで、不登校のメリットが見えてきます。
今は、オンラインでの教育が可能になっています。
もし、家庭でオンライン教育が受けられるのであれば、無理に学校に行くことが子供にとって
いいのか疑問に思います。
不登校が、自分の好奇心を伸ばすいい機会だと考えるのは、無責任かも知れませんが、学校に行くメリットがどれだけあるのでしょうか?
国の教育の目的がどこにあるのか不信感???
米国が欲しいのは、従順な愚民
国の教育への関心は、個の生きる力を伸ばすことではないのは明らかです。
寧ろ、本来持つ思考力を退化させ、コントロールしやすい国民を作っているようにしか見えません。
国の衰退が目的だとしか考えられないのです。これまでも、日本の政治は、日米合同会議が決定してきました。日本人が政策を決めることができないのです。
米国の利益となる国民像は、米国に従順に奴隷になる愚民の量産です。どうですか?そんな気しませんか?
一方でもう一案。官僚が、自分たちが成功者だと思っている場合です。そうなると、今までの教育方法の路線を強化することになります。国の衰退を招いた一因は、官僚にあります。自分たちの利権である、天下りシステムに予算の大部分を割き、国民に増税を強いる官僚たちがエリートなのです、この国では。そのような、倫理観も、責任感もなく、愛国心もない、米国に従順に従うことができる人たちが、エリートコースを歩んでいるのです。それに適した人間こそが、優秀者と信じているのです。そこに創造力は必要ありません。
子供たちを、自立した人間に育てるためにどうすればいい?
各家庭で子供を育てる覚悟を持つか、国ではなく、各自治体に期待するしかないのかも知れません。
また、オンライン環境を持たない家庭の子供たちも平等に、使えるように
図書館に、オンライン環境の整備が整えば、学校という箱は必要なくなるのでは、
ないでしょうか。
C・E・ツィオルコフスキーは、図書館で、勉強しロケット工学を創始しました。
既に、学習への好奇心のある生徒は、学校に毎日通う必要はないかもしれません。
しかし、子供だけを家に置いておくのも、不都合が生じます。
これが、図書館にならないかとということです。
本来は、学校はそのためにあるのでしょうが。
好奇心がまだ誘起されていない生徒は、学校に通う方がいいのかもしれません。
何かに触れているうちに、興味が湧いてきて、それが向上心につながるかもしれません。
ホームスクールが可能であるなら、好奇心を刺激することができる家庭教師というのは期待できます。
個々の家庭の問題はあるでしょうが、兎に角、不登校が必ずしも劣るわけではなく、
寧ろ、優れた結果になりうるかもしれません。
言いたいのは、今の学校教育に執着すべきではないということです。
好奇心を追いかける自由時間ができたと考えるのですが、どうでしょうか?
京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴氏
この方は、不登校というわけではないですが、子供のころから、ひたすら虫を観察し、
とうとう人間以外の生物が言語を持つことを発見し、世界的に高い評価を得ている研究者です。
受験勝者であることよりも、子供の頃より好奇心に従うまま、家族もその環境を整え応援してきた結果なのです。
この頃、自分の好奇心を貫く若い方が増えています。
子供たちが、のびのびと好奇心を持ち、それを向学心に、勉強や研究、スポーツに熱中し
やがて、真実を見極めることのできる洞察力や創造力をもつ人たちがが増えていくことを
願ってやみません。また、それが、国の誇りを取り戻すことにつながるでしょう。
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高学歴化が進んでも、大企業や政治が衰退していくのを見るに、教育を見直すときに
来ていることに、国は気づくべきではないでしょうか。