ヨガは抑うつに効果があるのか?
朝起きて、窓を開けて、朝日を浴び、時に、まだ太陽が出てこない暗闇の中、
体いっぱい新鮮な空気を吸い込む。
そして、白湯を一杯。
それから、広いとは言えない部屋の隙間を見つけて、マットを敷く。
太陽礼拝から始まり、自分に必要だと感じるアサナ(ポーズ)を約30分。
そこには、バックベンドとヘッドスタンドは必ず入る。
最後に、シャバアサナ。
ヨガが動く瞑想と言われているけれども、このシャバアサナこそが
最も、瞑想の効果を発揮する。
手と足を適度に広げて、仰向けになり、瞼を閉じ、雑念を振り払う。
私は、空から自分を見下ろすイメージをしたり、瞼が重くなっていくのを感じると
無に近い状態になるか、少なくとも、雑念が消えていく。
ざわざわと、まとわりついた雑念が離れない時がある。
こんな日は、”あら、今日は失敗”と、諦めマットを片付ける。
私は、あの座禅を組んでの”瞑想”というのが、今のところ苦手。
とても興味があり、京都のお寺で体験にも参加したことがある。
人によっては、すぐに効果を得た人もいる中、私は、雑念にまとわりつかれ、
時間が過ぎるのが、ただただ遅く感じられた。
そんな私でも、このヨガをやった最後にする、このシャバアサナならば、
十分に、瞑想の効果が得られ、そのあとの、一日の質が、劇的に変わる。
それに、呼吸を大きく意図的にすることで、心肺機能向上の効果がすぐに表れる。
呼吸が深くなり、楽になる。
呼吸が浅くなったと感じたときに、ヨガをやると、効果が即座にわかる。
姿勢が整い、総合的効果として、心が前向きになり、決断、行動が早くなる。
こんなに効果を感じているのに、毎日はやらないし、日によっては、アサナをさらにカット
なぜか?
ヨガの抑うつへの効果
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5,6年熱心にヨガに打ち込んでいた時期がありました。
アシュタンガヨガクラスが、通い始めたスポーツジムにあり、
体力的にもハードで、その分、瞑想の効果が感じられたことから、
探していたヨガだと思ったのです。
それから、その先生の教室にも通い始め、著名な先生が、近くにくれば
ワークショップにも参加していました。
食事にも、興味を持ち、玄米を白米に加え、野菜中心の食事。
朝食は取らず、スムージーだけ。
ヨガも、毎日、5時に起きて、出勤前に一時間。
体重はするすると落ちていきました。
しかし、ある時気づいたのが、深く落ち込むことが増えたのです。
私の経験からいえることは、寧ろ、抑うつ状態を引き起こしたということです。
原因はヨガにあり、しかしヨガは続けたい。
ヨガは、常に内観する状態にあり、それが原因であると仮定し、
エネルギーを内に向かわせるヨガに対抗して、
外に向かうZUMBAのクラスも並行して始めました。
ラテンの音楽に合わせて踊りまくるこのクラスは、兎に角楽しい。
エアロビックスは、時に、然程、得意ではない私にとって、ストレスになることがあり、
ただ楽しんで踊れるZUMBAは、ヨガとの組み合わせに申し分なかったのです。
そうやって、バランスをとってまで続けていました。
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抑うつの原因は?
私が自分に出した結論は、
過ぎた自己流の危うい”内観”によるものでした。
ヨガの効果についてポジティブな効果が目立ち、ネガティブな影響の
報告が、殆ど見つかりません。
私が、抑うつ状態に気づいた後に、UCLAの心理学教授のヨガの抑うつに効果があるとする
発表がありました。それもヨガのDVDまで出して、奨励していました。
個人的には、心理学で、特に、高い評価を得ているUCLAによる発表だけに、深い研究をした
とは思えない、場合によっては、危険な事象に導くのではないかと、危惧しました。
私以外にも、こんな例がありました。
知人に、瞑想を日課にしている人があるという人の話を聞きました。
私の経験が、不適切な内観にあるのであれば、その方の、自己流瞑想にも
何らかの悪影響がないかと注視していました。
ある日、その知人がその方と連絡を取ったところ、
やはり、抑うつ状態にあるということでした。
精神疾患のない健康な状態においても、抑うつ状態を引き起こす場合があり、
ましてや、疾患を持っている方には、自己流で行うヨガや瞑想の危うさを
再確認しました。
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ヨガとの関わり方
根を詰めないということです。
ヨガとの適切な距離を維持するということと、
”内観”についても、あまり深くならないようにすることが、
大事ではないかと、思っています。
そのために、必要と感じたときにヨガをし、無理に続けないようにしています。
ヨガにのめり込む例
ヨガの世界には、ストイックに自分を追い込む人が少なくありません。
私自身、毎朝スムージーで、体を冷やしてまでも、続けていましたし、
ベジタリアンになり、精神面での不調から、また元に戻さざるをえない人も
身近に少なくない人数いました。
また、海外においても、アヌサラヨガやビクラムヨガにおいて、
創始者と指導員または生徒との性的スキャンダルがありました。
私自身も、長くインドで修行され、あの伝説のパタビジョイスにも認められた
ヨガ指導者ともなると、そう簡単には会うことができないほどの人と、
ちょっと、拝む感覚を持った経験があります。
その方のワークショップを受けた時でした
2時間半程度で、4000円~5000円ほどしたのですが、それほどの値打ちがある
と思えるほどの実力も名前も申し分ない人でした。
一度目は、それなりにオーラを感じましたし、その金額が惜しいと思う事
はなかったのですが、日を開けての2度目。
最後の瞑想である、シャバアサナの時に、ピコピコ音がするのです。
どうも気になり、目を開けると、女性の膝枕で、スマホゲームしてました。
技術や、知識はあっても、人の子だったと、目が覚めました。
創始者や、著名なインストラクターへの、異常な崇拝からくるものも
ではないでしょうか。
ただ、アヌサラヨガは、経験ありますが、肉体面で、とても効果を感じるものでした。
ビクラムヨガは、ホットヨガを創始したところです。
始めたころは、哲学や宗教のようにとらえていて、人として高められるような気が
していました。
今は、ヨガは、心身を良好な状態に維持するための最も最適な道具だと思っています。
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最後に
ヨガには、他のスポーツにはない効果を有しています。
ただ、はじめるにあたって、精神面において健康な方であれば、上記点に配慮しながら、
また、この頃は、心理面での専門知識をもたれるインストラクターもおられるようで、
いずれも、経験をつんだ、インストラクターのもとで、基本的なことが身に付くまで、
指導をうけることをすすめます。
再度、強調しますが、ヨガは自分で体調及び精神面をコントロールできる有益な道具出ることは
間違いありません。私にとって、最大の武器です。
何事も、のめり込みすぎると、何らかの弊害はあるということです。
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いま、ヨガに学問的にアプローチする動きが、米国大学において始まっています。
個人に任された瞑想や、ヨガにおける適切な内観のあり方が、
科学的に解明されていくことを、期待します。
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