バブルの頃のフランス料理

2022年8月1日

フランス料理は重かった

バブルの頃、日本人はこぞって海外旅行に出かけた。

私が、初めてフランスに行ったのもその頃だった。

その時、10日ほどの日程だったのだが、前半パリで、後半スイスに行った。


一度だけ、フランス料理のコースを注文したが、殆ど食べることができなかった。

スイスに着いた時、すでに、胃が重くなり食欲がなくなっていた記憶がある。

日本でも、大枚をはたいて、フランスで修行したという本格的な料理人の店に行ったが、同じ

だった。

注意:関西人は特に薄味らしい

薄味を食しなれた関西人である私だから、余計にあの濃すぎる味付けは厳しすぎた。

九州の南方の病院に、入院したことがある。

そこの病院食が、とてもおいしかったのだ。

食べなれた、関西の味。

煮物などは、病院とは思えないほど完璧な味付け。

初めての病院食、味が薄く味気ないものと覚悟していたが、デザートに珈琲ゼリーまで

ある。

病院食が、こんなに楽しみなものなのかと思っていた矢先だった。

同室の地元の年配の女性。

「味、うすいわ、なんの味もせん。醤油持ってきたらよかった。」

というではないか。

この土地の、素材は、大阪では味わえないものばかり。

特に、地鶏などは、レバーを生で食することができるのです。

それも、臭みもなくおいしいのです。

そこまで、執着しない鳥の唐揚げでも、この土地のものは、

帰るまで待てないくらいおいしいのです。

しかし、この土地の人は、それだけでは飽き足らず、南蛮漬けにし、

タルタルソースまでかけるという、フランス料理に負けずとも劣らない

仕上げをかましてきます。

まあ、それも、おいしいのは事実なのですが。

よって、ここで言う日本人というのは、関西人である私個人の意見で、

何らフランス料理に、挑戦する気はないというのは、お見知りおきいただきたし。

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フランスに行った同僚が経験した”マキシムドパリ”

フランスに行って初めて、日本で食するフランス料理は、多分に、

日本人用にアレンジしてあるもので、別物だと理解した。

同じ時に、パリに行った同僚は、有名な店、”マキシムドパリ”に行ったいう。

しかし、殆ど、食べることができなくて、帰りにラーメンを食べたと言っていた。

繰り返すが、彼女も大阪人だったことを付け加えておく。

やはり、少なくとも、2例ではあるが、大阪人には厳しい料理だったのだ。

まだ、日本食が、海外で今ほどの評価を受けていない時。

フランス料理がわからない=味音痴と思われやしないかと、大きな声では言えないが

同僚と小さな声で言った記憶がある。

”フランス人、味覚おかしいんちゃう?”

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南フランスのレストラン

10年程して、南フランスに行った時、田舎町にある、三ツ星レストランに行ってみた。

小さな店だけれど、スタッフは黒服で、マフィアの出入りのような緊張感。

失礼、表現がよくない。

隅々までが、洗練され、一人一人のスタッフがすべてプロフェッショナル。

雰囲気は、完璧。

事前に予約したからか、前菜が、御造りにワサビのムースが出てきた。

勿論、おいしかった。

どちらかというと、日本料理をフランス料理に寄せた感じだった。

看板が、フランス料理ではなく、アレンジ料理だったかもしれない。

あの執拗な、バターやらなにやらのしつこさが全くなくなっていた。

デザートは、食べ放題。みんな、ケーキや、パフェを3つは食べていた。

シェフは、フランス料理を習得し、日本へ料理の勉強に行ったという。

フランス人は元より、近隣国の人々にも人気の店という。

ヨーロッパからチーズを直輸入

フランス人シェフの間でも、日本料理が見直され。。

その数年後、パリで日本人シェフと話をする機会があった。

日本料理が見直されて、フランス料理のシェフも日本料理を勉強する人が出てきてると。

あれから、随分時間がたった。

日本料理は、海外では高級料理に、いや、うどん屋まで進出。

そう、日本人であり、関西人の味覚は、味覚音痴などではなかったことが、

証明された。えっへん。

フランス風にアレンジしているという話も聞かなくもないが。

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日本人の創造力

日本人の創造力は、芸術や料理の分野では、益々、世界に羽ばたいている。

工業にも、その潜在能力はある筈。

個々の能力が開花する環境が整えば、復活できる筈なんやけど

歯がゆい。

バブルの頃の日本の隆盛をふと思い出す。

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