誰かが好きな人を奪う女性

ある研究レポート

米国大学の研究レポートで、確か、こんな実験を見たことがある。

女性が、楽しそうに話をしている男女を見たときに、

その男性に、好意を抱き、次に見たとき、二人がそっけないと、

その男性への好意は、消えるというものだった。

これは、男女入れ替えても同じだった記憶。

第三者の気持ちに、自分の気持ちは影響されるというものだった。

私に、この傾向はあまりない。

ただ、誰かに好意を持ち始めた初期に、颯爽と現れて、相手を奪おうと暗躍する人は

ほぼ100%現れる。

別に、交際しているわけではないし、彼女たちに罪はない。

しかし、いい気はしないし、蔑む気持ちもちょっとあったりした。

何故だろうか?何故、そんなことするのか。

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Xとの出会い

日本において、女性の社会における評価は、まだ、男女平等には程遠い。

それでも、私が入社した頃よりは、ましになった方かもしれない。

女性差別も、一律ではなく、男性にとって都合のいい女性はOKだから

余計に、質が悪かった。

女性の成果が評価されるかどうかは、環境によって決まると言われていた。

私の場合は、全て周りに搾取され、女性であることで、貶められた。

こんな時、相手を責めるより、自分の改善すべき点を考察し始めるから、質が悪い。

学生時代なら、何となくわかってくれる人が、周りにいた。

同級生や先生に。

しかし、社会では、孤独。

わかってくれていても、表立って助けてはくれなかった。

そして、自己肯定感は、奈落の底へ突っ込んでいった。

そんな時、現れたのがXだった。

別グループだったが、同じ研究所に出向してきていた子会社の社員だった。

ある時、帰宅時に、梅田駅のコンコースにある書店から出てきたところを、

後方から声をかけられたのです。

台湾人で、190cm近くあり、凛々しい容姿は、印象には残っていたが、

話したことはなかった。

それから、廊下で会うと、挨拶するようになっていった。

やがて、数週間後には、Xが、私の通勤電車に乗ってくるようになっていった。

私の出勤時間は、研究所で一番早く、当然、電車もまだ、込み合うまでに時間があった。

その日から、毎日、一緒に出勤した。

会話における、頭の回転の速い人でとても楽しかった。

米国大学院卒という学歴と、その孤高な雰囲気によって、彼の中に深い洞察力の存在を

期待するようになっていった。

真の自分を理解してもらうには、最も必要な要素だったから。

一方で、不思議と、共感を覚えたり、心の深淵に、入ることがありませんでした。

話しをしている内に、恋愛感情に至らなくとも、情が動いたりするものなのだけれど、

其れすらもなかった。

そのうち、午前と午後の私の休憩時間にも、そばに来るようになりました。

隣にきて、私が、会話を始めるのを待っていました。

まあ、沈黙が苦手という弱点があり、すぐに、話題を見つけて会話を始めてしまうのですが。

それでも、話す時間が増えるだけで、相変わらず、心が繋がる感覚はありませんでした。

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Yの登場

ある時、洗面所のドアを開けると、そこに彼と同じ子会社の女性Yがいました。

まあ、勝気で、いつも挑戦的に話す人で、苦手なタイプの人でした。

なのに、魔が差してしまい、聞いてしまいました。

”Xさんて、いくつ?”

会社同期のYなら、何かXの情報を持ってるかもしれないと思ったのです。

返事はいつものように、喧嘩ごしに、鼻を鳴らし、

”ふん、知らんわ”

と言われまして、なんで私が知ってんのよと言わんばかり。

そのまま、彼女は出ていきました。

ところが、それから間もなく、彼女が、彼に、猛アタックしているという噂が、

ある筋から入ってきました。

彼女は、初め、親会社である私の会社の研究所員を狙っていたのです。

研究所員は、将来性が高いという噂で、女性社員の結婚相手として人気があったようです。

その中で、彼は無難なタイプ。3人がモーションかけていて、彼女は4人目。

あの時も、3人がアプローチしているのを知って、参戦したのでしょうか。

この決着がついた頃、Xに、モーションをかけ始めたのでした。

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Yのアプローチを知った、私の心

私としては、Yのアプローチの噂を聞いて、焦りましたが、

じっくり考えるに、どうも、Xと交際するイメージがわかないのです。

当時、わが社の殆どの社内恋愛は、結婚前提でした。

結婚という責任を伴う決断をするほど、彼のことを知らなかった。

彼の友人の話から気づいたこと

そして、もっと重要なことに、気づきました。

それは、ある時、彼が、大学院時代の友人の話をした時でした。

「すごい、頭のいい奴で、式から現象を理解するんですよ(物理の話)」

彼は誇らしげでしたが、私は心の中でつぶやきました。

”普通やん”

私は、洞察力のある人を求めていました。

私を、正当に理解してくれる人を必要としていたのだから。

洞察力とは、本質を見抜く力のこと。

学習過程で、”何でそうなるんやろ、もし、そうなんやったら、

これはこうなるはず”と、好奇心を発動させながら、腑に落ちる過程を求めて、

愚直に学んでいくタイプと、

受験に対する適応性でこなす要領のいいひとがいます。

上記タイプが、洞察力に近づく人です。

彼は、下記タイプ。

彼は、3流大学(失礼)に行くことで、学部の上位成績を

集め、奨学金を得て、米国大学大学院へ行きました。

この着眼がなかった私は、彼の目標を叶える為の、柔軟性と強さに感服しました。

しかし、彼の求めたものは、学問への探求心よりも、ステイタスだったようです。

彼には、期待していた洞察力はなさそうでした。

それでも、Xの選択を待ちました。

どこかで、まだ、自分を理解してくれる人として

期待してる部分があったのかもしれない。

自己肯定感が低くなって、依存しやすくなっていたのか、

単なる、優柔不断か。

二人の婚約

そして、彼女の出現から一年もたたないうちに、例の筋(笑)からの噂が入ってきました。

二人が婚約したと。

正直、ほっとしました。

彼の好意がどこにあるのかわからないまま、時に湧いてくる嫉妬に

自分に不快感を持つ日々が終わったのです。

そして、彼は、自分を幸せにするために彼女を選んだのです。

そこに、嫉妬はありませんでした。

二人は、とても幸せそうでした。

あの、いつも、喧嘩腰だったYが、まるで赤ちゃんのように初々しいのです。

Xもあまり見ることのないような笑顔。

彼は、正しい選択をしたのです。

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Yと再び対面

ある日、あの時のように、洗面所でYと対面しました。

私は、素直な気持ちで、

「婚約したってきいた、おめでとう」

というと、なんと、Yはきつい口調で言ったのです。

「自分の幸せは自分で掴むものよ。」

「妊娠したから婚約したわけじゃないから」

と。

その時、確信しました。彼女が私から奪った自覚があるのだと。

婚約が決まっても、まだ、私に悪態つく彼女に対して、

実は、二人の気持ちが通じ合ってはいないのかもしれないと、

彼女が、強引に結婚にもっていった、要は、はめたのかもしれないと、思いました。

妊娠して結婚なんて普通にある。

敢えて、そこに、自ら発言するのは、そういうことなのだと。

しかし、騙そうが、どうしようが、それは、Xにも責任のある事。

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Xが、話したかった事

それから、数週間経った頃だった。

早朝、誰もまだ出勤していない研究所の休憩室で、学会誌を読みながら珈琲を飲んでいた。

そこに、人の気配。部屋に入ってきたのはXだった。

婚約が決まって、彼と、会うことはなくなっていた。

そして、この時間に一緒に休憩することは今まででも殆どなかった。

彼も、珈琲と雑誌を持って隣に座った。

そして、彼が、珈琲を一口飲んだ時だった。

誰かが、ドアを開け、勢いよく飛び込んできたのです。

Yだった。

彼女は、まるで、私たち二人を監視するかの如く、目の前の椅子に背を向けて座ったのだ。

こんな朝早く、出勤する人でもなければ、休憩しに来たわけでもない。

Xの顔色が変わり、慌てて部屋を出て行きました。

二人の間に、何があるのだろう、ただの彼女の嫉妬ではなさそうだった。

その二週間後の、今度は、休憩室に多くの人がいる午後の休憩時間。

今度は、二人だけになる早朝は、避けたようだった。

彼は、以前のように、隣に座り、以前のように、会話した。

何も以前と変わらなかった。

そのまま終わると思った時、彼は、空になった紙コップを握りしめ

「生まれる時も、死ぬ時も一人です。どうぞ幸せになってください。」

と言って、去っていきました。

何か、涙があふれてきました。

これから、結婚していく人、幸せをつかんだ人の言葉ではなく、とても孤独な彼の心を

感じたのです。

彼は、どうしても、これを伝えたかったのだ。

しかし、そこにある真意は、わからないままでした。

間もなく、二人は結婚し、Yのおなかは目立つほどに大きくなっていました。

妊娠がきっかけで、結婚したのは、確かでした。

いつしか、Xとは、疎遠になっていきました。

物理的に、離れ、考える時間も無くなっていったので、自然なことでした。

一方、時折ですがYは挑発してきました。

私の顔を見つけるなり、すれ違いざまに、

”あ、今日の夕飯なにしよ、主人が。。。”的な、挑発。

優越感でも感じたかったのでしょうか。

そんな、彼女がとても気の毒に思えていました。

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二人の喧嘩

ある時、例の筋(笑)の者からこんな話を聞きました。

「今朝、Yさんが大きなおなか抱えて、小走りでXさん追いかけてんの見たわ。喧嘩でもしたんやな。」

通勤時の話でした。

そして、通勤ラッシュの時間帯で、多くの社員が歩く道で、明らさまな夫婦喧嘩をし、

身重な配偶者を走らせるというのも、冷静さを欠き、彼の取る行動としては意外でした。

そして、ことはそれで終わりませんでした。

次の日、早朝に電車に乗っていると、Xが乗ってきたのです。

流石に、前のように目の前には来なかったですが、

同じ車両の隣のドアから乗ってきたのです。

話しかけてくることはなかったので、挨拶することはありませんでした。

次の日も乗ってきました。しかし、前の日と違うのは、YがXを追いかけて乗ってきたのです。

次の日、電車を変えました。

すると、その次の日には、その変えた電車に、Xが乗ってきました。

そして、それを、Yが追いかけて。。。

これが、数週間続いた後、どうやら、夫婦喧嘩は終わったようでした。

喧嘩の原因が、私にあることは、明らかでした。

彼女は、あることで、私について、彼に嘘をついたのかもしれません。

彼を、私から引き離すために。

私に、婚約者でもいると彼女が言ったのでしょうか。

”生まれる時も、死ぬ時も一人です。幸せになってください。”という言葉からすると。

しかし、真実は、闇の中です。

でも、この頃になると、すこし彼女の肩を持つようになっていました。

Xは、私に、思わせぶりな行動をするだけで、自分から、

それ以上の行動をしようとはしなかった。

誘うどころか、隣に来ても、話題を持ってくることもありません。

そして、騙されたという理由で、もし、喧嘩をしていたのなら、婚約する前に、

私に確かめようとしなかった彼が、悪いのです。

自分が、傷つかないように、行動を最小限にしていました。

Yが、産休を取ると、Xが、私の通勤電車に戻ってきました。

私にも、Yに対しても不誠実な行動。

これが、Xという人でした。

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Yという人

Yの母親が、何かの話から性格のきつい人だという印象を持っていました。

母親の期待に応えるべく、大企業の名前の付いた会社を選び、

親会社の社員にアプローチしていたのも、そのためだったのかと思う。

Yは、一見、プライドが高いが、自己肯定感は高いようには思えなかった。

自信がないから、人が選んだもの、世間がいいとするものを欲しがる傾向があったのかも。

Yも、自信を持てるようになれば、本当に自分が求める人に、一緒にいたい人に

気づけるようになるのかもしれない。

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別れ

一年ほどして、私は、転勤になった。

もう。二人に会うことはなくなった。

私のような人は、自分の気持ちが定まらず、それが相手の優柔不断を

誘発するのかもしれません。

そして、その相手は、自分の本当に求めている人ではないからかも。

この転勤は、物理的に彼らから離れることを意味しただけでなく、

誰もが憧れていた事業所への転勤だったのです。

彼らだけではなく、苦しめられた職場からの、優越感を伴う転勤となりました。

この時の優越感は、自分への自信を思い出させるものとなりました。



失恋は、次のステップへの始まり。

見返してやるという、肩に力の入った自分磨きが、いつしか、階段を上っているのです。

階段を上りきると、そこには、彼らの届かぬ世界が。

 

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