楽しかったツアー旅行 to イタリア
私は、フリーで旅行に出かけることが多いのです。
知らない町を、地球の歩き方をバックに刺して歩いて、
人に出会い、スーパーで人々の生活を想像したり、赴くまま自然の中を歩いたり。
このような旅は、私にとって、心を浄化し、エネルギーを与えてくれるものなのです。
一方で、見落としが多い。
後で、”こんなええとこあったんや、行ったらよかった”とか。
ということで、母と行くときは、必ずツアーで行きます。
イタリアにも、フリーで行ったことがありました。
そして、二度目は、母とツアーで参りました。
ツアーなのと、幸運にもできるツアーコンダクターに当たったので、
粛々と計画通り進んでいきました。
その都度、同行してくれるガイドも、優秀な方々で、フリーで行った時に素通りした
所も、くまなく納得いくまで説明してくれるおかげで、好奇心をもったまま、
楽しい時間が過ぎていきました。
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駐車場に向かって一人で歩いている時でした。
日本人の薄い色の入ったサングラスをかけた強面のおじさんが声をかけてきました。
「どこのツアー?」
関西弁です。
自分も、関西弁ですが、この顔で話されると少々怖いものです。
「Aです。」
「うちB」
後ろを見ると、似たようなおじさんがぞろぞろと歩いています。
中小企業の社長の集まりというところでしょうか。
Bというのは、少々高級感のあるツアーではないでしょうか。
「カメラ取られてん、バスにおいてたカメラ。」
なんで、このイタリアで同じ関西のおじさんの愚痴聴いてるんやろと思うと
笑いそうになりましたが、こらえました。
「そうなんですか、大変ですね。」
答えようがなかったので、そう言葉を掛けました。
うちのツアーコンダクターからは、事前に説明がありました。
時に運転手が泥棒を黙認する場合があるので、貴重品は持って降りてくださいと。
「これ、一回目ちゃうで、二回目やで。」
おっちゃんはひどくお怒りでしたが、本気で笑いそうになりました。
”二回目もバスに置いてくるとは、凝りへんな”
「はあ、そうなんですか。」
おじさんの愚痴は、バス駐車場まで続きました。
バスが、発車し、すぐに、ツアコンから、他のツアーで盗難があったと説明がありました。
“あ、知ってる、おっちゃんのことやろ”と声には出しませんでしたが。
次の目的地を出て、バスに乗るなり、ツアコンがマイクを持ちました。
「先ほど、盗難があったツアーで再度盗難がありました。どうぞ、貴重品には・・・」
大爆笑。2回目やない3回目、おっちゃんたち、学習しよか!!
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ツアーのメンバーも、初めはよそよそしく、相手を観察しているようでしたが、
次第に、仲良くなり始めました。
特にご夫婦二組と仲良くなりました。
Bご夫婦の奥さんの方は、話がなんせ面白い。食事の時に一緒になると、笑い過ぎで
大変なことになっていました。
Aご夫婦は、ご主人が大企業にお勤めだったようで、気品のあるお二人を見るに、高い役職にあられた方。
よく、お二人で海外旅行に行かれるようで、素敵なご夫婦。
「いままでで、どこが一番よかったですか?」
と聞くと、奥様が答えてくれた。
「そうねえ、どこもよかったわ。イタリアもよかったし。」
「イタリアのどこが良かったですか?」
「どこも好き。このツアーに入ってないとこなら、コモ湖かな。」
「私も、行きました。いいですよね。」
と盛り上がり、
「他はどこへ?」
「この前は、ニューヨークに行ったの。」
「ニューヨークはどうでした?」
「ニューヨークよかったわよ。」
「そうなんですか、どこがおすすめですか?」
「(失念)何とか島が良かったわよ。」
そこで、旦那様が話し出した。
「カーネギーホールもいいよね。」
「そうなんですか、やっぱり、音が違うんですか?」
「ちがうね」
そこで、奥様。
「何言うてんの、行ったことないやんか。」
ホテルに戻って、母と大爆笑。
旦那、立場なし。
母と、素敵なご夫婦でも、奥さん、ご主人への不満たまってはるんやなと。
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カプリ島に行った時のことです。
”青の洞窟”が、とんでもなくきれいだったのです。
みんな興奮冷めやらぬ中、ツアコンが、口を滑らした。
「赤の洞窟もありますよね、」
「いきたーい、いきたーい」
客の大合唱。とうとうツアコンが歓声にこたえてくれました。
「ツアーには入ってないですが、予算余ってるんで行きましょうか。」
客である私たちの一致団結度合いは、感動モノでした。
みんなわくわくして、ゴンドラに乗り赤の洞窟へ。
そして、戻っきました。無言で。
”まあこんなもんやな”
もう二度目はない。
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面白かったツアーも、関空で荷物を受け取り解散となった。
みんなで挨拶を交わす中、A奥様が、別れのあいさつに来て下さった。
その時、奥様の目には涙が。
旅慣れた奥様でも、いい旅行だったんだと思うと、私も嬉しかった。
みんなが、楽しめたイタリアでした。
ツアコンよありがとー!!
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